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業界初、縫製技術を開発

 山本縫製工場では、極細の金属線をミシンで布地に縫い付ける縫製技術を開発しました。
 導電性のある金属線を電極として縫い付けた下着やベルトを着用し、心拍数や血圧、呼吸量といった生体情報をセンサーを通じて モニタリングするための技術として活用することが可能です。

※日本経済新聞(四国経済と全国版)、日刊工業新聞にて紹介されました

折り曲げや洗濯などにも対応する強度を確保

 新しい縫製技術は、ステンレス製や銅製などの直系0.1~0.07mm程度の極細の金属線を、ミシンを使って 「かがり縫い」や「千鳥縫い」などの様々な縫い方で布地に縫い付け定着させるものです。
 従来は金属を繊維表面でコーティングしたり、薄い金属板を布地に張り付け電極として電極として使用したり してセンサーにつないでいましたが、電極部分が折り曲げの繰り返しで破損したり、洗濯などによってはがれたり するなど強度に問題がありました。
 2013年より電線メーカーの担当者から相談を受け、何度も試行錯誤を繰り返しました。柔軟性はなくデリケートな 金属線は引っ張ったり折り曲げたりすることで切れやすく、ミシンで縫製するのは非常に困難でした。 このほどようやく金属線を布地に縫い付けて定着させる縫製方法が完成しました。

医療や科学分野で応用

 この縫製技術は、メーカーが生体センサーを内蔵したサポーターや、直接肌につけて測定する下着などを作る際に活用できます。 高齢者や疾病患者の心電図を常時モニタリングしたり、職場や家庭でのストレスチェック、スポーツ選手の心拍数や筋力測定など、 その用途は幅広いと考えられます。
 当社では、この新しい縫製技術を医療やスポーツ科学などの分野に生かしていただきたいと考えています。

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